第1章
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まだ新しい墓の前に立つ。 花束を供えると、私は話しかけた。 私の息子に。 息子の厚志は、アスペルガーだった。 人間関係が上手くいかず、わずか16歳で命を絶ったのだ。 「もっと早く気が付いていたら、お前を死なせなくて済んだかも知れなかったんだ…。すまない…。」 今日は、厚志の命日だった。
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