ご褒美

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ーーーーーーーーーーーー ーー・・・ ゆっくりと二人並んで歩く 伸びた影がぴったり寄り添っていて、なんか恥ずかしいような、嬉しいような。 「ごめん、歩くの遅くて」 「いや、俺が無理させたせいだし」 まぁ、確かに。 するとフッと影ができて 慶太が眉を下げて顔を覗きこんでくる 「まだ痛い?」 「あ、痛いっていうか、なんか、ミシミシいってる...?」 うーん、何て言うのか 「なんか、まだ中にある、みたいな違和感」 「ふーん」 「??」 「いや、俺の形覚えちゃったのかなーって」 「っ」 なんかやだ。 やだやだやだ!! 「悪いって、無理して早く歩くな」 「慶太が悪い!! 慶太がそんな人だって知らなかったっ」 プイッとそっぽを向けば、ぐきっと言いそうなほど顔を無理矢理慶太に向けられる 「いたたっ」 「嫌い?こういう俺」 その表情が、まるで捨てられた子犬みたいで 思わずへにょっと笑ってしまった。 あ、慶太不機嫌になっちゃった 「なに、笑ってんだよ」 「へへ、慶太可愛いなって」 「んだよそれ」 プイッと、慶太がそっぽを向いちゃうから 背伸びして耳に口を寄せる 『       』 「っ」 「あ、コンビニでアイス買って?」 「・・・しょうがねーな」 「エヘヘ、やったぁ」 『どんな慶太も、慶太だから好き』 窒息しそうなほど 胸が苦しくなるのは 君の隣にいるとき限定
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