先生と僕

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次の日は、授業以外では梶本先生に会わなかった。 放課後部室に行くと、不思議と人が多い。僕が扉を開けると、皆がこっちをみた。 「昨日最後まで残ってたの、あんたよね?」 2年の新しい部長がこっちを見た。僕は頷いた。 「施錠はちゃんとしていったの?お金がなくなってるんだけど。コンクールのために皆から集めた3万円が、昨日まではあったはずなのになくなってるの。」 確に鍵は閉めた。しかもその鍵はきちんと職員室に返している。 「閉めたよ、窓も、ドアも全部。」
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