先生と僕

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皆で部室をくまなく探したけれど、なくなったお金は出てこなかった。部長と他の何人かは、まだ僕を疑っていた。 僕は泣きそうだった。5時40分頃にやっと捜索は引き上げられて、帰ることになった。 僕は俯いたままふらふら歩いて、無意識に数学準備室に向かっていた。 「先生…。」 誰もいない。鍵が閉まっていた。 仕方なく僕はロッカーに向かい、靴を履き替えた。すると側にある職員ロッカーから音がした。
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