キスフレ2nd Vol.11

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「俺も呼びたい。舞....って」 「...小栗」 「違うだろ?さあ、もう一回」 小さな子供を叱咤するように、優しく囁く彼を見つめ、 再度、唇を開いた。 「...ゆ、、、、、、、優斗」 「よく出来ました」 そういって、嬉しそうに、満面の笑みを浮かべる彼。 優斗....彼の名前が、 耳の奥で甘く切なくリフレインする。 「俺も、いい?呼んでも」 「....いい...けど」 彼はふっと微笑み、「舞」と、私の名を呼んだ。 その声が、先ほど、 阿部さんから受けた衝撃と重なる。 同じなんかじゃないのに、 全然違うはずなのに、 ――――― 感じたのは、背筋が凍るほどの恐怖。 甘い恋人から受け取る、 愛の台詞とは異なる感情に、指先がかじかみ始めた。
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