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「や、、、、ヤッパリ名前で呼ぶのはやめよ」
「ええ?なんで?」
「恥ずかしいし、それになんか私達っぽくないし」
「俺たちっぽいって?」
「とにかく、また明日。おやすみ!」
小栗の不満めいた口ぶりを無視して、勝手に話を終らせた。
無理やりラップトップを
ぱたりと閉じる。
光が二つに折りたたまれた間から零れていたが、
暫くすると闇を連れて来た。
途端に押さえつけていた感情がこみ上げ、両肩が震えだす。
肩よりも、ずっと冷え切っているのは、私の心臓。
熱を作り出すハートを、
一瞬で凍りつかせるほどの、
威力を持つのは、
薄い氷の膜を持つ、
彼が口にする、私の名前だった。
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