キスフレ2nd Vol.11

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「や、、、、ヤッパリ名前で呼ぶのはやめよ」 「ええ?なんで?」 「恥ずかしいし、それになんか私達っぽくないし」 「俺たちっぽいって?」 「とにかく、また明日。おやすみ!」 小栗の不満めいた口ぶりを無視して、勝手に話を終らせた。 無理やりラップトップを ぱたりと閉じる。 光が二つに折りたたまれた間から零れていたが、 暫くすると闇を連れて来た。 途端に押さえつけていた感情がこみ上げ、両肩が震えだす。 肩よりも、ずっと冷え切っているのは、私の心臓。 熱を作り出すハートを、 一瞬で凍りつかせるほどの、 威力を持つのは、 薄い氷の膜を持つ、 彼が口にする、私の名前だった。
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