そのに

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「まあそうだな。その通りだ、おじょーちゃん。じゃあ、嫌な目に遭いたくなかったら金出しな」 「あ、…あの。持ってな」 「口ごたえすんなよ?痛くすんぜ?」 「だから持ってないで」 「おじょーちゃんなら高く売れっだろ」 「持ってないって言ってるじゃないですかー!」 そして冒頭へ戻る。 どうしよう。おとなしく待っててって言われたのに。 梅はかなり悩んでいた。梅は戦闘に長ける民族の生き残り。こんなやんきーなにーちゃんの1号や2号や3号や4号くらいのしてしまうのはわけない。が、そうするとどうしても騒ぐことになる。 『おとなしく待つ』という言い付けを破ることになる。 『御主人様の為だけに力を使う』という約束を破ることになる。 「ううう世の中ってうまくいかないぃぃぃぃぅぅぅぅぅ」 「何わけわかんねぇ事言ってんだ」 「うぜっ…オイもう連れてこーぜ」 「ふぁうふ……!?離して下さい!」 むき出しの腕をつかまれ手加減無しに引っ張られ、梅は抗議の声を上げる。 っていうかそっちがその気なら、と全力で抵抗した。 「……ぐァ…っ!!…何だこの女…あ痛だだだだだ!?」 「プロレスでわたしに勝とうなんざ宇宙の年齢くらい早いんだよっ!!」 おののくやんきーなにーちゃん達。そしてキャラが違う梅。 するとほぼ無口だったにーちゃん3号が静かに移動、 「捕獲」 「!――――く…」
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