そのに

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羽交い絞めという有効手段に出た。身体の大きさがものを言う。 「…ううぅ、離せー!」 「小遣いの為だ、あきらめな」 「あれ?じゃあしょうがない?っけ?」 「…………おいおい……納得するなそこで。てーか何やってんだ」 「あ……!」 梅はちょっと泣きそうな笑顔をその人間へ向ける。 「御主人様ぁぁぁぁぁぁぁぁお小遣いがぁぁぁぁむしろうさぎのしっぽがぁぁぁぁぁぁ」 「最後のうさぎがどこから出てきたのか俺には想像できない」 「オレらにも無理」 「おっマジで?」 でももう少し別のシチュエーションで会いたかったなー。 「てなわけで問答無用」 た、たん!とその場の残るのは音のみ。 「―――――あ?」 軽い衝撃と共にやんきーなにーちゃん3号は意識を飛ばした。 さすがに街中で刀はマズイだろ、と手刀である。 「ほいこれ。着物、うん(まさか女物の着物がこんなに値がはるものだとは知らなかったガッデム)」 「有難う御座います御主人様!」 天使の微笑みだった。 「ぐああああああ」 「…ぐ、目が…!目がァァ!」 「ちょっ効いてるよ梅!いけるその技」 「技!?」 なんだかよく分からないけど御主人様が助かるなら、と再びにこり。
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