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会話に入るタイミングを逃した梅も固まる。
「世……っ…阿呆だ!!!!!」
倉竹は叫んでみた。
「ヤバイ!本当に阿呆だ!!凄い!!」
「だろォ?あと情報料寄越せ倉竹ェ」
「まじですか!え、てか勝手に教えたんじゃん店長!?」
店長は心外だ、という顔をする。
「お前ェらにとっちゃ、必要且つ有益な情報だろ?」
言葉に詰まる倉竹。梅はまたもや会話に入るタイミングを失ってしまった。
「そう、……ですけどね…。ああやだやだ、店長が居たら世界にプライベートなんかありませんよ全く」
そう倉竹が言うのを聞いた店長はつ、と視線を逸らし、少し、本当に少しだけ自嘲じみた表情を浮かべた。ように見えた。
「………そうでもねェよ」
いつもの店長らしからぬと言うかいつもの店長を知っている倉竹はきっと自分の気のせいだろうと思う。
「セカイ…………わたしを使って?」
「…………」
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