そのいち

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衝撃音。そして衝撃が男と少女の身体を襲う。 キャン! 「ッ!大丈夫か!?」 何とか直撃は避けたものの、弾が地面に当たった影響で砕け飛び散った土塊が運の悪いことに傷口にあたってしまったようで、少女は地に伏し身を震えさせる。 「ついに捕える刻[とき]が来たのだ!」 変隊は駆け出してきた。笑顔のねこ耳。恐怖である。 男は、 「……ああ、…もー!!」 思いっ切り苦い顔をした。              そうそれは一瞬の事。         「………な?」 ぽーん、と。 舞う、ねこ耳。 「…あ、ァ……」 「まあ何だ、えっと次は腕落とすから……退いてくれない?」 「ぐぁぁあぁ゙ああああ!!」 「えええええ!?」 変隊は口から血を吐き出し地面にくずおれた。 「え?…え?」 簡単に言うとねこ耳を峰で払っただけだ。他には何もしていないし、どこか傷付けてもいないはず。 男は多量の冷や汗をかく。殺し?これ殺し?
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