2/2
前へ
/8ページ
次へ
私は一人、小さな部屋で泣いていた。なんで泣いているのかもわからないくらい長い時間泣いていた。 おかげで喉はカラカラ、声もほぼ出ないし頭はクラクラする。 でも涙は止まってくれなかった。止まって欲しいと思う気持ちとは反対に、次から次へと溢れてくる。 辛い、悲しい、虚しい、疲れた。そんな感情が私を襲う。流石に限界が来ていた。 こんな時に愛しい人が隣にでもいたのなら、慰めてくれたなら、抱きしめでもしてくれたなら、幸福の気持ちにでも変わっていたのだろうか。 孤独に泣く私は一人、疲労感に身を任せそのまま目を閉じた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加