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「そしてその日から私は姿を消した。家庭に迷惑をかけているとようやく気づいた私はこれ以上迷惑をかけないようにと遠くに引っ越すことにした」
「でも借金って確か・・・」
「あぁ。保証人がいる。それを私は忘れていたんだ!そのせいで雫のお母さんは保証人に・・・」
あのおばさんがそんな辛い経験してたなんて・・・。
喋っている限り、そんな様子はなかった。
もしかしたら見えないところで苦労してたのかも・・・。
「君、名前は?」
「大塚蓮です」
「蓮君。雫達を守ってくれ。私はもう守れない」
そんなことねぇよ。
父親っていう存在は子どもにとって大きいもんなんだぜ。
それを雫は教えてくれた。
だから、今度は俺が教える番だ!
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