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雫saidー
思わず逃げて来ちゃった。
蓮置いてきちゃったな。
「どうしよう・・家、帰れないよ・・・」
家から少し離れた公園のブランコに腰かけた。
ギー
ギー
ギー
ギーギー揺れるブランコの音は静かな公園によく響いた。
少し暗い公園は子どもも帰った後で誰もいない。
「何してんの?」
「え!?」
突然声をかけられて振り向くとそこには私をおいかけてきた蓮がいた。
「蓮!私のこと・・・」
暗くて一瞬見えなかったけど、そこには確かに・・・
「雫。久しぶりだな」
お父さんがいた。
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