ヤンキー男

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「そ、そんな事出来るわけないでしょ!?良いから早く返してください!」 「へぇ・・。あんた、生徒手帳も拾ってやったし、ナンパ男からも助けてあげたのに何の礼もなし?それってかなり薄情じゃない?」 意味分かんないし! ちょっとでもカッコイイと思った私が間違いだったわ! でも・・・ 「キスすれば・・返してくれるんですか?」 「もちろん♪」 こんな奴にファーストキスを奪われるのは嫌だけど、生徒手帳がないのは困るので仕方なくキスする事にした。 「・・・分かりました」 私は勇気を振り絞って、顔を近づけ・・ チュ… そっとキスをした。 「さ、キスしたんだから返してよ!」 「・・・ま、まぁもの足りねぇけどこれで勘弁してやる。ほらよ」 あれ? なんか顔赤い? 「ねぇ、顔なんか赤いよ?熱でもあるの?」 私は返してもらった生徒手帳を鞄にしまいながら聞いた。 「う、うるせぇ!と、とにかくこれで終わりだ!」 大きな声を上げて、走って行った。 何なの? あの人。 「あ、俺同じクラスの大塚蓮ね♪覚えておいて」 曲がり角を曲がる前にその人は、満面の笑顔を私に向けた。

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