13 エルフの里

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『オレが居ると、余計にややこしくなるから、隠れていただけだよ。心配無いって。』 足元のミッチをペロリと舐めて、グルルルと喉を鳴らす。 「これは、驚いた。 初めまして、ネロが世話になっている。私は、グレイスという。」 グレイスさんの言葉にこそ驚いた。 よっぽどローさんの事を信用してるんだろうな。 黒豹種の魔獣は、出会えば死ぬ…認識だからな。 今ここで死ねかも知れない…のに、ローさんの仲間だってだけで、信用する。 自分の命を預けているんだ。 「男前だな。」 『だな。』 俺とクローは、改めてこのグレイスって女の人を見つめた。 『ウフフフフフ、グレイスさん。クローはとっても優しいのよ!』 両手で口元を押さえて、ミッチがクフフと笑う。 「そうか!優しいのか。 良かったな!ネロ!」 更にバンバンバンバンと背中を叩くグレイスさん。 あー。 話し進めていいですかね? そう、当初の問題。 結界の揺るぎの原因であるリンちゃんの存在。 「グレイスさん、仲間のリンちゃんです。妖精族、猫型。」 ほいっと、リンちゃんをグレイスさんの目の前に差し出す。 プラーン。
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