序章

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「ヒャハハハハ!!そろそろ飽きた!殺し合いをしようぜ?」 「殺し合い?馬鹿ねぇ!これから始まるのは一方的な殺し合いよ?」 ハザードと荊が動く 互いに今まで以上の魔力を開放し、激突する その衝撃は地面をえぐり、辺り一帯を吹き飛ばす 中堅クラスの魔族はその魔力の渦だけで体が崩壊する 「いいねぇ!!殺し合いは最高だ!」 「攻撃を受けて楽しむなんてとんだ変態ね?」 二人の攻防は激しさを増す 「父上!荊様にご助力しなくてよいのですか!?」 荊陣営にいる一人の若き鬼が目の前の鬼、絶鬼に問いかける 「黙ってみておれ、祈。この戦いに我らの力など邪魔者以外の何者でもない それに我らが動けば向こうも破壊王が動く 戦いを邪魔された荊様がお怒りになり…我らを皆殺しにするであろう」 絶鬼の言葉に祈と呼ばれた若き鬼は押し黙る 「どうしたの?ハザード!ずいぶんと動きが鈍いじゃない?」 「ヒャハハハハ!テメェこそ攻撃が軽いぜ?荊ぁ!!」 二人は魔力をぶつけながら戦う 地が割れ、海が割れる そして空が稲妻に包まれた
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