12人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「どうした?ずっと空を見上げて?」
アルベールが空を見上げて微動だにしない朔埜に問いかける
「いやね…そろそろ天災が怒っちゃったみたいでね…
この楽しそうなパーティーも終わりかなって」
朔埜の謎の言葉にアルベールは同じように空を見上げた
次の瞬間
巨大な落雷がハザードと荊の間に落ちた
「「!?」」
荊とハザードは互いに落雷の場所からバックステップで距離をとる
稲妻は絶え間なく同じ場所に落ち続ける
周りの生き残った魔族たちがどよめく
ただ、荊とハザードはただその場所を静かに見据えるだけであった
バチバチという音を立てながら稲妻が集約されていく
異常な光景
だが荊とハザードは驚くことなくその光景をただ見据えるだけであった
稲妻が人の型を形成していく
「無粋なことはやめてほしいものね…」
荊が溜息を漏らす
「ちっ…面倒くせぇババアが出てきやがった…」
ハザードも荊と同じように溜息を漏らした
「いい加減にしてもらおうか…貴様ら自然を破壊しすぎじゃ」
稲妻が金色(こんじき)の美女へと変化する
最初のコメントを投稿しよう!