序章

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「どうした?ずっと空を見上げて?」 アルベールが空を見上げて微動だにしない朔埜に問いかける 「いやね…そろそろ天災が怒っちゃったみたいでね… この楽しそうなパーティーも終わりかなって」 朔埜の謎の言葉にアルベールは同じように空を見上げた 次の瞬間 巨大な落雷がハザードと荊の間に落ちた 「「!?」」 荊とハザードは互いに落雷の場所からバックステップで距離をとる 稲妻は絶え間なく同じ場所に落ち続ける 周りの生き残った魔族たちがどよめく ただ、荊とハザードはただその場所を静かに見据えるだけであった バチバチという音を立てながら稲妻が集約されていく 異常な光景 だが荊とハザードは驚くことなくその光景をただ見据えるだけであった 稲妻が人の型を形成していく 「無粋なことはやめてほしいものね…」 荊が溜息を漏らす 「ちっ…面倒くせぇババアが出てきやがった…」 ハザードも荊と同じように溜息を漏らした 「いい加減にしてもらおうか…貴様ら自然を破壊しすぎじゃ」 稲妻が金色(こんじき)の美女へと変化する
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