序章

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「あれは…」 アルベールが目を見開く 「そうだね~彼女が恐らく…現存最強… 天災と呼ばれる女帝、天駆ノ雷」 「あれが…」 朔埜の説明にアルベールは天駆ノ雷に視線を再び戻す 「この星の誕生と共に生まれたと言われる星の化身…って言われてるけどねぇ 彼女の出生を知る者は誰も生きて居ないからさ まぁそんなことはどうでもいいけど これでこのパーティーもお開き」 そういって朔埜はパンパンと手をたたいた 「邪魔すんじゃねぇよ!ババァ」 「そうよ?邪魔するなら貴方も消すわよ?天駆」 ハザードと荊が天駆ノ雷に殺気を飛ばす 金色の髪に金色の瞳、そして狐のような耳が特徴的な姿の天駆ノ雷はその殺気にも微動だにすることもなく静かに目を開く 「じゃれ合いは終わりじゃ 引け 荊、ハザード」 天駆ノ雷はそれだけ言う ただ静かに そのプレッシャーは周りの魔族が一歩引くには十分であった 「俺様がテメェの戯言を聞く理由はねぇなぁ」 「癪だけど、同意権ね 私に命令しないでほしいわ」 ハザードも荊もまったく引く気配はない
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