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「…貴様の意見を聞こうか?朔埜
もし……ここであの天駆ノ雷があの2人が暴れれば……
どうなる?」
アルベールが視線を変えずに朔埜に問いかける
「ん~そうだねぇ…とりあえず最初の衝突で、あの3人とボク以外の半径3キロの生物は死滅するだろうね~」
「…さらっと怖いことを言う…
だが妥当なのだろうな」
朔埜は笑顔で答える
その答えにアルベールの頬に一筋の汗が流れ落ちた
ハザードと荊、そして天駆ノ雷が魔力を開放する
その魔力は渦となり天へと昇る
「…はぁ…気分が削がれたわ」
最初に動いたのは荊であった
荊は腕を組み魔力を抑える
「…ちっ…」
それに続きハザードも魔力の放出を止めた
それを確認した天駆ノ雷も魔力を止めた
「それで良い」
「いずれテメェを殺してやるぜ?天駆」
「ふざけないで?腐れ死霊、天駆を殺るのは私よ?」
静かにつぶやく天駆ノ雷にハザードと荊は背を向けながら言った
「…」
天駆ノ雷は何も答えず一瞬でその場から姿を消した
まさに電光石火のごとく
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