序章

9/11
前へ
/27ページ
次へ
「…貴様の意見を聞こうか?朔埜 もし……ここであの天駆ノ雷があの2人が暴れれば…… どうなる?」 アルベールが視線を変えずに朔埜に問いかける 「ん~そうだねぇ…とりあえず最初の衝突で、あの3人とボク以外の半径3キロの生物は死滅するだろうね~」 「…さらっと怖いことを言う… だが妥当なのだろうな」 朔埜は笑顔で答える その答えにアルベールの頬に一筋の汗が流れ落ちた ハザードと荊、そして天駆ノ雷が魔力を開放する その魔力は渦となり天へと昇る 「…はぁ…気分が削がれたわ」 最初に動いたのは荊であった 荊は腕を組み魔力を抑える 「…ちっ…」 それに続きハザードも魔力の放出を止めた それを確認した天駆ノ雷も魔力を止めた 「それで良い」 「いずれテメェを殺してやるぜ?天駆」 「ふざけないで?腐れ死霊、天駆を殺るのは私よ?」 静かにつぶやく天駆ノ雷にハザードと荊は背を向けながら言った 「…」 天駆ノ雷は何も答えず一瞬でその場から姿を消した まさに電光石火のごとく
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加