初弾

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(獲物は……あそこか!、そしてA級五体に囲まれているのは、少年⁉︎何故こんな場所に、……ある程度検討はつくが、まずは救援が第一だ) 感じ取った気配の近くに転移にて移動したキッドは高ランクの獣型魔物に囲まれた少年を発見したのだが、その少年が身に纏っているローブはボロボロで汚れも目立っていたため、更に言えばその少年から感じ取れる魔力が極端に少なかったためいずれかの貴族が魔力が低いという理由で追放された少年だろうと結論付けた。 キッドが発見したと同時に少し離れた場所に移転していたシャーロットは獣型の魔物を発見した瞬間に貫通力と精密射撃に適した魔銃を手にして息を殺し狙いを定める。 (……まずは確実にあいつを狙う。撃ち漏らさない、それが第一条件だね) シャーロットは普段の生活では陽気だが、戦闘になれば氷の様にブレず状況に対応し相手を仕留める戦闘スタイル。 そのシャーロットが獲物を見つけ魔銃の引き金をひき、放たれた弾丸はその五体のなかで一番毛並みが良く体躯も大きい魔物の弱点を正確に撃ち抜き魔物は音も無く倒れた。
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