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「とーさーん…その子大丈夫そーならヘルプおねがーい……へへへ、ちょっと魔力使いすぎたみたい」
シャーロットはふらふらとおぼつかない足取りながら、辺りを警戒しつつも少年を保護しているキッドに近づき苦笑いを浮かべながら自身の状態を報告してきた。
「ふっ、流石のシャロも魔力がもたないか。だが、数回の転移で有利位置を維持して尚且つあの威力の銃撃、瞬時によく判断して魔力も意識が保つ程度には残すとは満点だな」
キッドはシャーロットの戦果に合格点を言い渡しながら、魔力回復薬の瓶をシャーロットに投げ渡し受け取ったシャーロットは飲み干してからキッドに話し掛ける。
「ねぇ、とーさん。その子どーするの?……まぁ、普通の子では無いよね?」
「うーん、まぁ普通は孤児院とかに送るんだがこの子の場合はな…」
「……やっぱ、とーさんも気付いてた?その子の魔力変に封じられてるよね」
気を失っている少年を介抱しているキッドに対しシャーロットが今後のことを問う。魔力コントロールに長けた二人はこの少年の魔力の流れが異常であることに気づきこの後の対応に頭をひねっている。
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