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少しの間だが二人の間に沈黙が生まれたのだが、考えがまとまったキッドが口を開き話し始める。
「よし、その少年はキサラギのギルドに連れて行こう。変にウチのギルドで保護するよりもよっぽど安全だ」
「あー、キサラギさんの所なら確かに安全だよねー……ウチみたく、こき使われることもないだろうし〜」
「最後が引っかかるが…まぁその通りだ、キサラギのギルドがこの国で一番大きい。人も多い分誤魔化しも効きやすいだろうしな」
二人が名も知らぬ少年の今後に話していると、気を失っていた少年がついに目を覚ました。
「……?、ここは一体、確か僕は父達に飛ばされたはず……貴方達は誰なんですか⁉︎」
激変した環境とこれまでの境遇により少年は錯乱状態に陥りかけたのだが、同年代であろうシャーロットが話し掛けた。
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