1. 最悪の一日

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「ねぇ、どこに連れてってくれるの?」 するりと、腕が抜かれた。 「今日は、お前に大事な話があるんだ」 何だろう? もしかして、もしかする? 心臓の音がうるさいくらいに跳ね上がる。 期待度マックスになった私は、恭平の次の言葉をじっと待つ。 「ちょっと、休むか」 いきなりホテル? ドキドキの展開に、心臓が持たない。 やだ、どうしよう・・・ 「ここでいいか」 俯いて、恭平の後を黙って着いていった私は、その建物を見上げた。 「って、カラオケ?」 「ここなら、ゆっくり話せるだろ?」
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