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「ねぇ、どこに連れてってくれるの?」
するりと、腕が抜かれた。
「今日は、お前に大事な話があるんだ」
何だろう?
もしかして、もしかする?
心臓の音がうるさいくらいに跳ね上がる。
期待度マックスになった私は、恭平の次の言葉をじっと待つ。
「ちょっと、休むか」
いきなりホテル?
ドキドキの展開に、心臓が持たない。
やだ、どうしよう・・・
「ここでいいか」
俯いて、恭平の後を黙って着いていった私は、その建物を見上げた。
「って、カラオケ?」
「ここなら、ゆっくり話せるだろ?」
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