1. 最悪の一日

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ときどき声をかけてくるナンパ男にも嫌気が差す。 見上げた空は、どこまでも青く澄んでいて。 世界に一人取り残されたような、そんな絶望感。 それでも少しずつ気持ちが落ち着いて、冷静さが戻ってくる。 そして、どこかよそよそしかった、最近の恭平の態度。 予感は、あった。 認めたくなかっただけ。 だけど。 何で今日なのよ。 せっかくの一大決心も台無しじゃない。 「・・・帰ろ」 こんなとこで落ち込んでたって、恭平はこない。 重たい体を持ち上げて、のろのろと歩き始めた。 晴れ渡っていた空に、いつの間にか黒い雲が忍び寄る。
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