1ー1 少年は失う
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国のスラム街に位置する粗末な小屋。 なにもない部屋の真ん中に唯一置かれたベッドの上で、10代半ばの少女が寝込んでいた。 「けほっ…こほっ」少女は乾いた咳が続いている。 かなりの熱なのだろうか、金色の綺麗な髪は汗でべっとりと額に張り付いている。 対象的に顔は青白くほおはげっそりとこけていた。
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