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あれから二ヶ月、季節はすっかり冬を迎えていた
夏兄との生活にもだいぶ慣れてきた今日この頃……
あの日、私達は入籍を済ませ無事に夫婦となった
結婚式はすぐではなく、色々話し合った結果少し先伸ばしにすることにした
……と言うのも、私達の事は校長先生と牧野先生以外には暫く内緒にしようと二人で相談して決めたから
もちろん、生徒達にも絶対に秘密だ
「なんか秘密ってシチュエーション、萌えるな……」
「………………」
全くどうしてこの人はこうなんだろうか?
容姿はとっても素敵なのに、黙っていればめちゃくちゃ大人でクールでカッコイイのにな……もったいない
夏兄の顔をじっと見つめる私に
「でも、俺としてはサッサと公表して、菜乃に近寄る雑魚どもを一匹残らず排除したいんだけどな!」
「もう、私に近寄る物好きなんて夏兄以外いないよ!
夏兄こそ、若い先生や女子生徒とか、あ、保護者の方からもキャーキャー言われてるの知ってる?」
「知らねぇ~よ、ってか、どうでもいいよ……俺は菜乃だけに好かれてればいい
菜乃だけが俺にときめいてくれれば、それでいい
俺も菜乃にしかときめかないしドキドキしないし……第一勃たない!!」
「………………」
はぁ……最後の一言がなければ、めちゃくちゃキュンキュンするのに……
全く、なんとも残念なイケメンさんだ……
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