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「なんかすごい心配なんですけどー?」 心配……?何が……? 言ってる意味がわからすきょとんとしてると、智也の手が伸びてきてムニュと両方のほっぺをつままれた 「いひゃいよ」 痛いと抗議してみたが、ほっぺをつまむ手を離してくれない キッと睨み返してみたが全く効果無さそうだ…… そんなに強くはつままれてないけど、やはりずっとつままれていれば痛くもなってくる 少しだけ涙が滲んできた…… 涙目でもう一度智也を睨んでみると これが効いたのかやっとほっぺから手を離してくれた 「ハァ……やっぱり心配 お願いだから俺以外の人の前でそんな可愛い顔したらダメだからね あと、いくら校長先生や他の先生と言えども男の人には絶対に気を許さないでね、絶対だよ!約束して!」 何だと言うのだ…… 智也はいきなり何を言い出すのだ? 「わかった?」 「あの……智也? どうしちゃったの?なんか今日変だよ……何かあったの?」 「ハァ?何かあったのどころじゃないよ、大有りだよ! 俺、今日やっと菜乃花に手が届いたって思ったんだ 今までは確かに菜乃花に嫌われない様に、自分の気持ちを出来るだけ抑えて我慢していたんだと思う 菜乃花が本当に俺を好きでいてくれてるって自信がなかった 嫌われてはいないと思ったけど、俺の好きと菜乃花の好きは違うんじゃないか、ってついさっきまで思ってたんだ でも、今日菜乃花の気持ち聞いて吹っ切れた もう、ウジウジ考えない! 俺は菜乃花が好きで菜乃花も俺が好き それが全て!! これからはどんどん俺の全部で菜乃花を好きだとアピールしていくから覚悟しといて」 真顔で言われ、なんだかこっちが恥ずかしくなる…… こんな積極的でストレートな智也を初めて見た 智也と付き合い始めてもうすぐ一年…… お互いがここまで感情的に自分をさらけ出したのは今日が始めてだ これをきっかけに、これから私達の関係は変化していく様な気がする…… もちろん、いいふうに変わっていくと信じている この幸せが長く続く事を祈って、私は智也の腕の中で眠りについた
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