第1夜 あの日あの時。

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「別にいいけどよ、俺はタダで金が儲かるみたいなもんだからよ。てか、まま、なんでヤマンバなんだよ。普通お前、もっとマジメそうな子入れるだろうがよ。」 「あぁ、俺のタイプっす!」 レオはままの頭を叩いた。 「お前マジ、昔から変な女がタイプだな。嫁の前は…ほら…なんだっけ?」 「あぁ、走り屋っす!関東一の。」 「関東一かどうかの問題じゃねぇよ!なんでそんな女ばっかりに…。」 「なんでって…惚れちまったもんは仕方ないでしょ?」 レオはまた頭を叩いた。 「何カッコつけてんだよ。鼻の穴広げんぞこら。」 「店長、休憩していいっすか?」 「あ、いいよ。疲れたかな?」 「まぁ。」 俺はマンバを上から下まで見回した。 「なんだおっさん。セッ×スならさせねぇよ?」 「誰がてめぇとするかよ!地球で2人っきりになってもしねぇよ!」   「ガオー!」 ままの娘。華恋(かれん)。 オネショの華恋! 何故か俺をガオーと呼ぶ。 俺は多分、ドヤンキーのあの嫁のせいだと思ってる。 「ガオー、遊ぶ!」 「ガオーは遊ばないの。忙しいの!」 「華恋、やめなさい!」 「ガオー遊ぶ!」 「遊ばない!」 「遊ぶ!」 「遊ばない!!」 「遊ぶの遊ぶの遊ぶの!」 「遊ばねぇっつってんだろうがこのクソガキがー!!」   あ、まずい。 つい昔のクセで… 怒鳴っちまった…。 これはまずいぞ。まずい事になった…。 華恋はレオをじっと見ている。
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