第1夜 あの日あの時。

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華恋は顔を抑えて下を向いた。     「あ~あ、知らない。レオさん責任もって面倒見てくださいよ。」       ンーノー! 何故俺は街中を走り回ってるのだ! 華恋を背中に貼り付けて! ゲラゲラ笑うこのクソガキを!   そう、俺が怒鳴れば必ず誰もがビビる。 俺はいつも何かあれば怒鳴る。 俺の怒鳴りは誰にでも聞く。 俺はそう思ってた。 だが…。   四年前にそれは間違ってると認識された! 何故ならこのクソガキ、もとい、華恋は、あろうことか俺が怒鳴ればゲラゲラ笑い出す!よじれるくらい笑い出す。 俺は自分が恥ずかしい! 何故だ!何故このガキは笑うんだ! ノー!       その頃、文房具屋に、例の女子高生がきた。ままは慌てレオに電話をする。 「レオさん!来ました!例の万引き女子です!」 レオは走る足を止めた! 「華恋!しっかり捕まってろ!」 「うぉ~!ガオーgogo!」 俺は急いだ。とにかく急いだ。 お金の為に!自分のために! 「待ってろよ!諭吉コラー!」       文房具屋に着く2人、 レオは華恋を下ろした。 「裏口から家に入れ。」 「ガオー遊ばないの?」 「あぁ、ガオーは今から百獣の王になるからな。」 華恋はトコトコと裏口に入った。 さぁ~て、ひと暴れしますかね。 レオは表の店から入った。 「いら…っしゃいませ~。」 ままと目が合いうなずく。 レオが近づき、女子高生の手を止めた。 「警察だ。大人しくしろ。」 振り向いた女子高生は、かなり可愛いかった。だが俺は同時に何故か、 胸騒ぎもしたんだ…。
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