第1夜 あの日あの時。

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     んで、なんで俺はホテルに居るわけ? わかんねぇ。全然思い出せねぇ! ヤバい。ヤバいぞREO。いくらなんでも女子高生はヤバい。いくら年が近くても、付き合ってもない未成年はまずいぞREO。 レオは、ままから貰ったバイト代、壱万を静かに置いて立ち去ろうとした。   「ねぇ、シャワーきなよ。気持ちいいよ。」 「あ、あぁ。タバコ吸ったら行くよ。」 ふざけんじゃねぇぞコラ!こんな事バレたら大変じゃねぇか。 レオはこっそりドアを開け閉めした。 バレずに脱出成功!急いで友人に電話した。 「おぉアジャリか。ちょっと迎えにきてくれ。ワケを話せ?あとでじっくり話すからとにかく迎え頼む!金もねぇしここがどこだかわかったらまた連絡…」 【待って!】 さっきの女子高生が、バスタオルを巻いたまま出てきた。 おいおい!ふざけんな! 「あ!アジャリ!今のなし!またかけ直す!」 レオは女子高生を抱えて部屋へ戻った。     「ごめんなさい。ワガママ言って。」 「いや、いいよ。俺も、なんつうか、責任感じてるし。」 『…。』   なんだよ。なんで黙ってんだよ。 てか、なんで俺、記憶ねぇんだよ。 本当に野獣に帰化しちまったのか? コノヤロー。 2人は黙ったままベットに座ってた。レオは何気なくゴミ箱を覗いた。しかし、ゴミ箱には何もない。   やべぇ。やべぇぞREO!ゴムねぇじゃねぇかコノヤロー! 金なんかねぇぞコノヤロー。 まさか、新手の美人局かコノヤロー!   レオは立ち上がった! 「誰だコノヤロー!俺をはめようとは命知らずだなコノヤロー!てめぇで出てきやがれクソッタレ!」 「レ、レオさん!どうしたんですか?落ち着いて下さい!レオさん!」 彼女はレオの手を握った!     か…可愛いじゃねぇかコノヤロー…。
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