第1夜 あの日あの時。

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レオは久々に危機を感じていた。レオが危機を感じると、口がタコになる。 やべぇ。なんか言わないと、どうにかこの状況を打破しないと。 「あのさ…」 「ごめんなさい!ほんとに…、なんて言っていいか…。」 レオは訳がわからなかった。最悪な状況だ。 何故だ。何故急に謝った。 なんだなんだ?逆レイプか? いや、こんな虫も殺せないような こんな子が、そんな大胆な事…。 もし仮に、万が一そうだとしても、 この状況明らかに俺の不利。   「あの…、帰る前にお願い聞いて。」 「何?」 「一緒にお風呂入りません?」 んーーのぉーーい!!! 無理だよ!野獣が服着て歩いてるような俺が、 ブスならまだしも、こんな可愛い子と風呂入っちまったら…。 無理無理無理。絶対手出す! 「いや、申し訳ないけどそれは…」 「なんで?俺に出来る事ならって言ったじゃん!」 過去のREOよ、なんて余計な事を。 覚えてないけども。 「…。わ、わかった。男に二言はねぇ。一度吐いた唾は飲み込まねえ。行くぞ。ただし、何があっても保証はしねぇ。いいな?」 彼女は深くうなずいた。       俺は一体何やってんだ…     やはり2人はシャワーを流しながら、激しくキスをした。レオはとろけるような、今までに味わった事のない天国へ落ちていった…。         なぁ、もしあの時、振り払ってでもアジャリを呼んでたら、俺は雨にうたれて倒れる事も、気が遠くなる事もなかったのか? 神様がもしいるなら、 教えてくれよ。 死んでしまうその前に、教えてくれよ。
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