第2夜 なんでもないような事が…

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「おい、ままよ。」 「なんすかレオさん。」 「あれから万引き女子来たか?」 「いえ、あれ以来一度たりとも来てないっす。」   真鍋文房具店、2人は話していた。 外はあいにくの雨。 ままは、ペンの整理を、レオは華恋のお絵かきの手伝い。 「なぁ、驚くなよ。」 「なんですか?」 「俺さ、やっちまった。」 「人殺しですか?早く自首したほうが得ですよ。少しは刑が軽く…」 レオはペンをままに投げた。 「ちげぇよバカヤロー!セックスだよ!セックス!」 するとレオは誰かに頭を叩かれた。 「てめぇ人の娘の前で何言ってんだコノヤロー!」 ままの嫁、ドヤンキーの百合子だ。 「いってぇな!てめぇ、俺の頭が悪くなったらどうすんだコラ!」 「もうこれ以上ないくらいわりぃーだろうがコノヤロー!」 「ガオー、お絵かき!」 百合子は華恋を抱えて奥へ消える。 「あ、ガオー!誘拐されるー!」 『…。』 「あのガキはどこで覚えるんだ?誘拐なんて言葉を。」 「意味はわかってないみたいですけどね。」 ままは、笑った。 「で、セックスしたって?そんなのレオさんいつもじゃないっすか。もしかしてできちゃったとか?」 「そんな事じゃねぇんだよ。そりゃ、出来ちまったら俺も責任とるよ。そうゆう問題じゃねぇんだ。」 「どうゆう事ですか?」 「万引き女子高生…。」 「いや、だから、万引き女子高生はあれ以来…え!?嘘でしょ!?」 「声でけぇよバカ!」 レオはままの頭を叩いた。
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