Q:書けない時はどうするんですか?

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生徒4:先生は書けない時、どうしてるんですか? 石田:僕、書けない時は酷いです。 ネットサーフィンをする、人の本を読む、音楽を聴く、散歩をする、買い物をたくさんする。 で、それをやっているうちに、締切りをだんだん過ぎて編集部から電話がきて、明日の午後の2時までがリミットですって言われる。 で、前の晩。 デッドラインですよ、恐ろしいですね。 前の日に、2時までじゃないと印刷所がもう待ってくれませんって言われて、でも前の日でも書けない。 でも徹夜したら明日ドロドロになっちゃうから、怖いけど……っていって、寝てしまいます。 で、朝は6時に起きて、それでなんとか(間に合わせる)。 でもね、これを3回か4回繰り返すと、気が狂いそうになるんだよね。 でも僕たちが苦しんだとか、時間をかけたって言っても、それが例えば五千人とか一万人の人たちの時間を全部、こう、奪えるわけじゃないですか。 で、そこで楽しんでもらえるし。少々の代価も入るってことでね。
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