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◇◇◇
♪♪♪~
カーテンの隙間から漏れてくる光を瞼越しに感じながら、なだらかな曲調のメロディーが耳に届いてくる。
「……ん……」
何?
電話?
眠いよ。
布団の中から手を伸ばしてスマホを手に取るけれど。
あ、切れた。
また眠りに就こうとすると、
♪♪♪~
再び鳴り始めた。
「……はい?」
“美耶、寝てた?”
「……っ! ……き、き、きら!?」
待ちわびていた人からの電話で、一気に目が覚める。
“あはは、何でそんなに噛んでんだよ”
「……だって……」
不意打ちだったんだもん。
“美耶は今日どうしてる?”
「え、今日?」
今日は何も予定がないから、こんな時間まで寝ているわけで。
きっともうお昼くらいでしょ?
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