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「わかったわよ。
すぐに帰るから・・・。
でも、優斗が心配してたから、たまには実家に顔を見せなさいね?」
そう言って彼女は、花束をカウンターに置き店を去ろうとした。
しかし・・・。
「おい・・・、待てよ!」
出口に向かおうと後ろを向いた彼女を俊哉が呼び止める。
俊哉の形相は、いつも温厚な彼とは思えない程怒りに満ちていた。
「お前、自分が何をしたかわかってて今日ここに来たのか・・・?
来るべきじゃないって、自分でもわかってただろ?
もう・・・ここには絶対に来るな・・・。」
すると彼女は振り返り、自分を排除する言葉を述べた俊哉の顔を思い切り睨んだ。
「ひどいよ、俊哉!
私たち、幼馴染じゃないの?」
「黙れ・・・。
お前は自分から、俺たちとの縁を切ったんだから。」
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