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そうだ…
考えてみたら、元々麻美の追っかけやってたし、
誰かの付き添いだって言ったけど、
本当はずっと麻美のこと……?
そう考えたら辻褄が合う。
麻美に毅くんっていう恋人が出来て、
私と遊ぶようになったし、
麻美が学校に来なくなってなんとなく付き合う感じで。
今度は麻美が辛い気持ちで居ることが解って…
麻美の心配ばっかり。
こんな時まで麻美の話…
妙に心配してせっかく貯めたバイト代まで惜しげもなく、
麻美を捜すのに使ってもいいと…
「やめて!
もうイヤ。
麻美の代わりなんて。」
覆い被さった浩二をはねのけて、
私は立ち上がる。
裸のままでベッドの周りに散らばった服をかき集めて…
「私、帰るから。」
ヤだよ…
麻美のことは心配だけど、
こんなことで麻美のことをヘンな風に思いたくない。
ひとりで捜すよ。
浩二となんて、
一緒に捜したくない。
男って…
結局そう。
浩二だけはって想ってたのに。
「どうした?
ゆこ。
なんか、ヘンなこと言ったか?」
自分で解ってないの?
「本当は麻美のことが好きなんだって言ったらいいじゃん。
私は麻美のかわりなんだって。
そうしたら私だって割り切れるのに。」
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