第1章

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高校の時… 付き合ってた男に捨てられた… 酷い奴だった。 そんな奴だって知ってたら、 好きになってない。 多分、私以外にも女が居た。 酷いことは上げればいろいろあるけれど… 一番、 もうだめだと思ったのは、 「コイツらにもヤらせてやれよ。 おまえ、 平気なんだろ?ヤるの。 スポーツしてる位の感じ?」 耳を疑った 酷すぎる それも、 私を抱きながら。 そりゃ、 平気な顔したよ? 怖がってるって思われたくなかったから。 だけど、 そんな風に想ってたなんて… 部屋のドアの隙間から覗き見してた奴らの手を振り解いて… 逃げた。 掴み掛かる手を必死で引き剥がして。 「やめろ!」 あいつがそう言った。 酷いことを言い過ぎたって想ったのか… 「無理矢理はだめだ。 訴えられでもしたら、 進学が難しくなる。」 やっぱり… 自分たちのことしか考えてなかったんだ… 何日も、 何週間も、 落ち込んだ。 本当に好きだったのに。 初めて好きだって思えた人だったのに。 素敵なのは上辺だけ。 中身は… お姉ちゃんをあんな目に遭わせた男、そのもの。 そうおもった。
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