満たされない心と身体

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「…なぁ?言っただろ?」 「…………………」 手が小さくカタカタと震える。 陽介の事を思い出してしまって…。 確かに陽介は車が大好きだった。 中学生になってすぐ…一時は道を外しそうになった事もあったけど…でも、いつも姉ちゃん姉ちゃんって私を頼ってくれてた。 だけど…もう…陽介には会えない…陽介はもう…私の傍にはいない…。 「…悪かったな。変な事言って」 「…い、いいえ」 私達を乗せた車は高速道路から高架道路を走り山道を上がって行く。
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