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「ねぇ、都那・・・。」
車の運転席に乗った純が私に話し掛ける。
「せっかく再会できたけど、また今日でお別れだね・・・。」
「えっ・・・?」
きっとこれは、彼女の精一杯の気遣いなのだろう。
私が今後も純と接触すれば、アヤや俊哉たちとの関係も気まずくなるのではないかと彼女は懸念したのだ。
「でも・・・。
これは私と純の関係であって、アヤたちは関係ないじゃない。」
そう言い返してはみたけれど、純は首を横に振りカフェの駐車場から車を出した。
「いいんだ。
私なんかと付き合ったら、きっと都那の立場が悪くなっちゃうもの・・・。」
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