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佐神「はぁ?」
御堂「ふん、こんなクズいなくても戦えるわ」
遠藤「あのね、御堂ちゃん」
御堂「……邪魔になるだけよ。一人で戦えるわ」
強がるように言う。が、一瞬見せた寂しそうな顔。佐神は見ていたが、た。
佐神「俺は、乗ってもいいですよ」
御堂「っ」
大佐「よく言ってくれた、佐神君、ありがとう」
佐神「あ、はい……」
磐田「では大佐、後は自分が説明しておきますので」
大佐「うむ、頼んだぞ」
磐田「じゃ、耐Gスーツに着替えてこようか。更衣室はこっちだ」
まだ良くわかっていない佐神を引っ張っていく磐田。大佐も司令室に戻るべく去る。御堂は遠藤を睨む。
御堂「先生……話と違います」
遠藤「そこはほら、予定は未定って言うからね」
御堂「未定じゃ困るんです。私がパイロットに立候補したのは……」
遠藤「ええ。解っているわ」
遠藤は佐神が去っていった方を見る。申し訳なさそうな顔。
遠藤「あなた達には感謝しているし、できるだけの事はするつもりよ。ただ、私達にできる事なんて……とっても少ないけどね」
御堂「そうですか」
遠藤「だからあなたは、あなたの最善を尽くしなさいね」
御堂「……はい」
しばらくして、佐神が戻ってくる。
佐神「これでいいのか?」
佐神のパイロットスーツ姿。御堂は、ふん、と鼻で笑う。
御堂「おい。ちょっと待て。なんで私と同じなんだ?」
(御堂は、佐神のパイロットスーツが過去の物と同じく、機巧と同調するための機能があるのは約束と違うと言っている。だが佐神は、ペアルックが嫌なのかな、ぐらいにしか思っていない)
磐田「……上を納得させるためさ。仕方ないだろ」
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