第1話

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4 授業とか、放課後までの時間経過を表現 5 放課後、バイト先にて 瓦礫の山になったり更地になったりクレーターができたりしている荒れた土地。唯一、舗装された細い道が一直線に伸びていて、その道をバスが走る。バスの最後尾でぼんやり窓の外を眺めている佐神、他に客なし。 大きな建物が見えてくる。巨大な格納庫、滑走路と管制塔。いくつかの管理棟。厳重に警備された軍事基地。『東京機巧研第一戦闘隊』の看板。 佐神は入り口の歩哨に身分証を提示してから、中へ。  建物の一つ。その三階で。部屋に入る。 佐神「お疲れ様っす」 遠藤「お疲れ様ぁ」  返事をしたのは、バイトの先輩、遠藤。部屋には多少スペースがあるが、使われている机は二人分だけだ。二人は黙々と作業。 遠藤「ねぇ、そろそろお茶にしよっか」 佐神「そうですね」  遠藤はお茶と菓子を持って来る。 遠藤「そういえば、佐神君、なんでここに回されたんだっけ」 佐神「前も言ったでしょ。名前のせいで女と間違えられたんですよ。っていうか、やめてくださいよその話。……ホント、いいかげんな組織ですよ」 遠藤「まあいいじゃないの。ここ給料いいし」 佐神「ってか、これ一応軍事機密だと思うんですけど。高校生のバイトがやって」 遠藤「最近はどこもそんなもんでしょ? 戦争だからどこも人手が足りないのよ」 佐神「いいかげんですねぇ」 遠藤「(独り言のように)本当は別にそういうわけじゃないんだけどねぇ」 6 敵が暴れているシーン  空にオーロラのような物が展開されて、空間に穴が開く。ビルが立ち並ぶ町に降りてくる敵の機巧。気付いてパニックに陥る地上。逃げ回る人々。  着地と同時に地面が揺れて人や車がひっくり返る。敵の機巧はビームマシンガンを連射(反動でズルズルと後ろに下がる)して周囲のビルを破壊し始める。
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