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御堂「先生、あなた正気なの? なんでこいつ連れてきたの?」
遠藤「私も全面的に賛成してるわけじゃないんだけどね。いろいろ考えた結果、これが一番手っ取り早いかなと思って」
磐田「ま、仕方ないよな」
佐神「あれ? 何の話だ?」
自分以外の全員が何か情報を持っているらしい事に戸惑う佐神。
大佐「うおほん!」
いきなり現れた大佐。全員が驚き慌てて直立不動で敬礼(佐神以外)
佐神「大佐、何ですか急に」
大佐「知っているかね佐神君。機巧の操縦席は二人乗りになっているんだ」
佐神「は?」
大佐「もちろん、メインのパイロットは御堂君だ。動かすだけなら一人でもできる。だが、一人では至らない事もある。戦闘中は周囲の状況を冷静に観察できなくなるし、からね。そこで、補助役というのが必要になるわけだ」
御堂「あの、大佐。私は……」
大佐「しかし、御堂君の補助役はいないんだ。それでは困るね」
佐神「もしかして、それを俺にやれって言ってますか? 機巧に乗って、一緒に戦えって?」
大佐「やってくれるかね?」
佐神、戸惑って首を振る。この状況を理解できてない。
佐神「俺はただの事務のバイトですよ」
大佐「しかしね。この前頼んだではないか。御堂君の事も頼むと」
御堂「大佐!」
御堂がたまりかねたように大声。
大佐「……何かね御堂君?」
御堂「大佐。やめてください。私はそんな物を求めていたわけじゃありません。私には補助役なんて必要ありません」
大佐「いや。たぶん必要になるだろう。君が常に万全の体制でいられる保障はないわけだからね。特に、これから先は」
御堂「それは……」
大佐「(佐神の方に向き直り)ほら、彼女も君を必要としているぞ」
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