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アヤの体温が心地良い。
私が本当に求めていた温もりはこの温かさだったのかもしれない。
・・・でも。
「アヤ、ダメだよ・・・。」
そう言って私は自分の体をアヤの体から引き離す。
彼の顔は再び不安気な表情を浮かべた。
素直になりたい・・・。
だけど自信のなさと天邪鬼な気持ちが、どうしてもそれを邪魔をしてしまうのだ。
「・・・ごめん。」
思わず口から零れた謝罪の言葉。
再び溢れ出そうになる涙を堪えながら、私はアヤにこう告げた。
「私・・・、アヤとは付き合えない。」
「・・・えっ?」
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