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一夜明けて鏡の前に立つ。 私の目は涙のせいで腫れ上がり、肌のコンディションも最悪だった。 昨夜私はNi-naから帰宅しそのままベッドに倒れ込んだ。 三十路の女がメイクを落とさず眠りに就けば、当然翌朝の肌荒れは回避できないだろう。 そして私は、自分がいつ眠りに就いたのかすら覚えていない。 アヤの告白を断り、不器用な自分を悔やんで明け方まで泣いた。 彼の気持ちが嬉しい反面、素直に好意を信じる事ができなくて・・・。
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