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僕達森で暮らす者達には暗黙のルールがあった。
同じ森のナカマとは言っても、やはりそこは弱肉強食の世界で、強者を頂点としたピラミッド状の生態系が築かれている。
だからと言って頂点の者がそれ以外を支配している訳でもなかった。
ただ弱者が強者の顔色を窺い、あるいは顔を合わせないようにしているだけだった。
僕やカメ太君のような者は当然弱者に分類され、強者から隠れるようにして生活を送るしかなかった。
奴等が来るまでは…。
奴等の出現によって僕達の生活は一変してしまったんだ。
これまで絶対王者として君臨していたナカマでさえも敵わない、規格外な奴等の出現によって僕達は住み慣れた森からの逃亡を余儀無くされた。
そんな環境が僕達の関係性を変化させた。
これまで僕達には畏怖の対象だった王者が、森のナカマ達を守るようになっていったんだ。
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