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「ふぅー。ここまで来れば大丈夫だよ!」
森を壊す音が聞こえない場所まで逃げた僕達は、ようやく安堵した。
「ありがとう。助かったよ。」
彼が感謝してきた。
「いやいや当然の事をしたまでさ。それにしても君は見ない顔だね?」
「そう言えば自己紹介もまだだったね?ボクは亀の亀太。皆からはノロマとか言われちゃうけど…自慢の硬い甲羅が重くてね。」
「亀太君か、宜しくね!僕はウサギのウサ吉だよ!遠くの音も聞こえる長い耳が自慢なんだ!」
「ウサ吉君か、宜しく!」
「ところで亀太君は今まで何処にいたんだい?」
「ボクは二つ隣の森にいたんだ。一緒にいた皆は先に行っちゃった…ボクは足が遅いから…。」
「じゃあ暫くは一緒に移動しようか?」
「ウサ吉君が構わないならお願いしてもいいかい?」
「勿論さ!」
こうして僕達は友達になった。
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