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僕がいた森は奴等によって破壊されてしまった。
近場にいたナカマに倣い隣の森まで逃げた僕は必死に家族を捜した。
その途中、ご近所さんと行き合う事ができたが、色好い返答は貰えなかった。
その後、うまく逃げ延びたとか、倒木に巻き込まれたとか、奴等に虐殺されたとか……色々な情報を得た。
その度に一喜一憂した僕は精神的にどん底まで追い込まれた。
それこそ、この世の終わりのように……。
ただ唯一の救いだったのは、どの情報も“不確定”だという事だった。
良い情報が不確定だったら落胆もしたけど、割合が多い悪い情報が不確定だと判明した時は僅かに見える希望の光が途切れてない事に安堵した。
そんな事を繰り返すうちに僕は精神的に、更には肉体的にも一回り成長していった。
他人を助ける事が出来る程に……
そして出会ったのがカメのカメ太君だった。
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