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アパートからすぐそこの交差点に、
大型トラックが、止まっている。
その先に、なにか塊のようなものが、
道路の真ん中に転がっていた。
「巧さんっ!!!」
どこから出ているのかわからないほど
大きな声で叫びながら
その場に走っていく……。
道路の真ん中に落ちているのは、
やはり男の人のように見える……。
ウソ。冗談だよね……?
ウソだ。
恐る恐る、近づくと、
その塊から、
どす黒い液体がジワジワとアスファルトに
広がっていくところが見えた。
ヤダ……。
私があんなこと、しちゃったから……。
『不幸になればいい』
なんて思っちゃったから……。
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