13人が本棚に入れています
本棚に追加
「まるやん。どないしたん?」
「んー、大事な話があるんよ。」
皆口々にどないしたん?って言うけれど、部屋の空気の重さに気付いたのか、いつもの楽屋みたいな賑やかさはなくて。
これから、大切な人の悲しい顔を見る。
「よし、全員揃ったやんな?
・・・ごめん、エイトを辞める。事務所も頷いてくれた。」
「え?」
「なんでなん?なぁまる。なんでなん?まだまだこれからやん。」
「僕は、皆が心から嫌いやったんよ。限界に、なってもうただけやねん。ごめん。」
皆の驚いた顔。
こんな嘘を、つきたくないけど。
僕が死んでしまって、足枷にはなりたくなかつた。
僕が死んで、悲しませたくなかった。
ゆーちん、しぶやん、しんちゃん、やす、りょーちゃん、たつよし。
この6人で、頑張って欲しいから。
最初のコメントを投稿しよう!