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一斉に男達の声が挙がり、大量の手が私の身体を撫で回す
「や、やめろ………!」
必死で制止の声を挙げるが反応すらされず、逆にそれが私の中で堪らない不安となって男達の手の不快感とない交ぜになり、えも言われぬ感情となって暴れだす…!
ー気持ち悪い
ー屈辱
ーこれからどうなる
────── 怖 い
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
その感情が『怖い』というモノだと認識した瞬間、私の中の何かが壊れた音を聞いた
─コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ…!
(誰か……誰か…………!)
思わず心の中で叫ぼうとした瞬間…
「無様だな」
そんな声と共に、目の前の賊の一人が突然視界から失せた
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